断食でキレイ その2 〈ちょっとその前に〉

さて、健康のための断食「ハイルファステン ( Heilfasten )」ですが、予備知識なく始めるのはやはり危険。それは、自己流の過激なダイエットをして、逆に健康を害するのと同じようなものです。

普段からお世話になっている自分の体を尊重する姿勢は忘れたくないものですね。

もちろん、「健康な成人」であれば、特に問題なくいつでも断食法を始められますが、以下に該当する人は医師に相談し、適切な指示を受けることが必要です。

  • 心臓・循環器系の疾患のある人
  • 高血圧の人
  • 過食症の人 ( 断食により食べ物への執着心がより一層強固になるため )
  • 普段から薬を服用している人
  • 妊娠中の人
  • 結核、がん、甲状腺肥大を患っている人はできません
  • 慢性的な胃炎や胃潰瘍のある人
  • 術後の回復期にいる人
  • 更年期障害で、体重の減少が顕著な人 など

上記以外でも、気にかかることがある人は医師に相談する必要です。

さて、断食の実践が可能だとわかったところで、どんな断食法があるのか気になるところです。前回もご紹介したように、断食は紀元前からある人間の知恵。その時代その時代に、さまざまな人が断食法を編み出してきました。

  • 飲む断食法 ( 具なしの野菜スープ 、お茶、ジュースを飲む方法 )
  • 牛乳とパンの断食法 ( 20世紀前半にオーストリアの医師F.X.マイヤーによって考案された牛乳とパンの断食法 )
  • ヒルデガード・フォン・ビンゲン ( Hildegard von Bingen ) 断食法 ( 中世ドイツで、自然療法をおこなった女性で初めての医師ヒルデガード・フォン・ビンゲンによる方法 )
  • 乳清の断食法 ( 乳清はチーズを作る際に出る液体。ヨーグルトを放置しておくと上部に溜まる液体です )
  • お粥の断食法 など

ここに挙げただけでも5種類。調べればまだまだ出てきそうですね。

そして、私はというと、最も一般的と思われる最初に挙げた「飲む断食」に決定。
長い人は2週間の断食に1週間の回復期の計3週間もするそうですが、初挑戦の私は1週間以内に終わるいわゆるプチ断食。

怖いものみたさの高揚感に浸りながら、「えいっ」と思い切り、ハイルファステンのはじまりはじまり~。

次回は体験記です。お楽しみに。


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断食でキレイ その1

ドイツ語には「ハイルファステン ( Heilfasten )」という言葉があります。

「ハイル ( Heil )」は「治癒」、「ファステン ( Fasten )」は「断食」という意味。
宗教的な意味を持たない、体内の「浄化」「解毒」と「再生」を目的とした健康のための断食法のことを指します。

ドイツに住んでいた時のこと、友人たちが1週間の断食をすると聞き、びっくりしたことがあります。日本語で「断食」なんて聞くと、何も口にせず修行に専念する僧の姿が浮かんでしまいますが、その友人たちは会社や大学に通ったり運動をしたりと、ごく普通に生活していたのです。見ようによっては、なんだか断食を楽しんでいるともいえるような彼らの様子を目の当たりにして、当時の私は二重に驚きました。

その後、ヨーロッパには断食が健康法として定着していることを知りました。
それが、「ハイルファステン」です。

ここスイスでも、図書館や本屋さんに行けばハイルファステン関係の本が多くあり、断食中に飲むハーブティーなども売っています。そして、ちょっと歴史を紐解いてみると、ハイルファステンは紀元前からある人間の知恵だということがわかります。

「いつまでも強く、健康で、若々しくありたい者は、ほどほどを知り、運動をし、きれいな空気を吸い、薬よりも断食で体の不調を治すべし」

と言ったのは、あの医学の父ヒポクラテスです。

体にたまった老廃物を掃除して、かつ自然治癒力を高められて、つでにやせるかもしれないというオマケつきならば、挑戦してみなければ。それ以来、ずっと断食をしたいと思い続けていたのですが、どうも未知のものに対する怖さが先に立って思い切れず・・・・

そんな私に、とうとう断食にチャレンジする機会が訪れたのです。
今年は、体の調子がどうも今ひとつという状況が続いた上に、極めつけは脂っこいギリシャ料理の嵐。もうこれはハイルファステンを試すべきだわ。ということで、5日間の断食とその後2日間の回復期を合わせた1週間プランをしてみることに・・・・・

今回は染織日記はちょっとお休みにして、これから数回はハイルファステンについて書いてみたいと思います。次回をお楽しみに!



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ツンフト・ツア・マイゼン 〈スイスの陶磁器〉

Meisen02 チューリヒ市街地を流れるリマト川の川岸に建つギルドハウス「ツンフトハウス・ツア・マインゼン」には、スイス国立博物館所蔵の貴重な陶磁器コレクションがあります。

前から行ってみたいと思っていたこの博物館にようやく行くことができました。建物の2階、ロココ調の美しい室内にその展示室はありました。


ドイツやフランスと比べると、スイス陶磁器の歴史は浅く、1763年に始まります。
スイスで最初の磁器製造所はチューリヒ市近郊のキルヒベルクという町に誕生したのだそうです。展示室には、ここで作られた数々の作品が飾られています。

中でも私が気に入ったのが、写真にも撮った陶製の人形。

人形のまとう洋服の色使いを見ていると、きっと当時の服装もこんな感じだったのではないかなと思い、見ていてとっても楽しい。どんな風合いだったのかな、どんな風に染めていたのかな、と想像も広がります。

展示スペースもそれほど大きくなく、ちょっと街で買い物をしたついでに寄れそうなくらいです。これに味をしめ、これからは贅沢な寄り道探しに出たいと思います。



Meisen01
Zunfthaus zur Meisen

Münsterhof 20
CH-8001 Zürich

http://www.zunfthaus-zur-meisen.ch


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ていねいに・・・ 〈ジャパニーズキルト〉

Japanquilts01_2図書館に行くと必ずといっていいほど寄ってしまうのが手芸の本棚。特に探しものがなくても、思いがけない素敵な出会いがあるかもしれないと思うとわくわくします。

先日、新刊で出ていたのは日本のキルト作家黒羽志寿子さんの本。表紙の藍の色に思わず足を止め、あたたかいキルトの世界を知りました。オリジナルは2005年に出版された『藍と更紗』(日本ヴォーグ社)。




Japanquilts02 1片の布が寄せ集まり共鳴している。
布の呼吸が聞こえてきそうな、そんな作品に作り手のあたたかい愛情を感じます。

黒羽さんのていねいな仕事を見ていると、早く早くとはたの前で焦って雑な仕事をしそうになっている自分が恥ずかしくなります。織り上がったときに後悔することがないように、その時その時を、糸の1本1本を丁寧に入れていこう。背筋の伸びる思いです。



Japanquilts03 1枚の布を織ることばかりを考えていた私を広い布の世界に導いてくれたのがこの1冊でした。そして、藍のもつ静かで深い力をあらためて気づかせてくれた本でもありました。





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古代ギリシャの色

Samos08_2 青色の日よけ窓をはめた白壁と褐色のかわら屋根。花は鮮やかに咲き乱れ、灼熱の太陽に照らされ銀色の光を放つオリーブの葉。私が訪れたギリシャのサモス島はまぶしい色であふれていました。

古代ギリシャ人はどんな色を身に着けて暮らしていたのだろう。
旅から戻り、ギリシャのことをもうちょっと勉強してみようと本を開いてみました。




古代ギリシャの都市エフェソス ( Ephesus ) にあるアルテミス神殿について記したデモクリトス ( Demokritos ) の本 ( 英語題 The Temple of Ephesos ) には、当時の人たちの服装を描写した箇所があります。ちょっと読んでみましょう。


イオニア人の衣服はバイオレット 黄色に染められ、ひし形模様で織られている。上の縁は等間隔に描かれた動物の柄で美しく装飾されている。

そして、黄緑、白色の「sarapeis」と呼ばれるローブがあり、深い紫色のものもある。

コリント ( 古代ギリシャの都市 ) で作られる「kalasireis」と呼ばれる長いローブもあり、バイオレットヒヤシンス色のものがあり、炎の色海緑色のものを買うこともできる。

ペルシャの「kalasireis」もあり、これは最も美しいローブである。

いわゆる「aktaiai」も見かけることがあるかもしれない。これはペルシャの衣服の中でも一番高級なものだ。丈夫で軽く、しっかりと密に織られている。金のビーズが散りばめられ、すべてのビーズは真ん中に通されたの糸でローブにしっかりと縫い付けられている。


ここに出てきた色だけでも9色。
色名を調べてイメージに合う色を当てたのですが、いかがでしょう。当時の実際の色を見てみたくなりますね。このようにデモクリトスによると、エフェソスの人たちは贅をつくした色彩豊かな衣服を身にまとっていたのだそうです。 

エフェソスの町を行きかう人たちのローブが美しく揺れる様子が目に浮かぶようです。



■関連日記■
サモス島の手仕事



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